カラーコラム

■高齢者3000万人に、見逃されている表示

色の役割には、
 印象・イメージを伝えることと
 対象物や状況を分かりやすく伝えること があります。

印象・イメージを伝えることは、色で変わるファーストインプレッション なども参考にしてください。
今回は、対象物や状況を分かりやすく伝えることについてご紹介いたします。

分かりやすく伝えるときには、主に以下の点に注意します。

色の影響

 視認性:その物の存在の確認しやすさ
 明視性:図形の意味の理解のしやすさ
 可読性:文字の読みやすさ
 誘目性:人の目を引き付ける度合い
 識別性:複数の対象物の区別や認識のしやすさ

そして、以下のように色を使っても分かりやすくならない場合があります。

【高齢者の場合】
色の影響

 ・背景と文字の明度差が少ないと読みづらくなる
 ・黒と紺が同じ色に見えることがある
 ・白地に黄色の文字が一層、読みにくくなった

対処例としては、
 ・背景と文字の明度差をつける
 ・背景と文字の間にセパレーションカラーを入れる
 ・黒と紺、白と黄の組み合わせを使わないようにする
などがあります。

【色弱者の場合】

P型、D型、T型とあり、それぞれに色の見え方が変わる部分があります。例えば、黒背景に赤の表示は分かりにくくなるので
色の影響

赤をオレンジに寄せたり、色だけで表示するのではなく、文字の表記をすると分かりやすくなります。
色の影響

また、黒板に赤いチョークは見えにくいので黒板には白や黄色のチョークの方が読みやすくなります。

このように、3000万人といわれる高齢者、そして男性20人に1人、全国で350万人といわれる色弱者の方たちに見逃されている色があります。
年齢、性別、国籍、身体状況を問わず、あらゆる人にとってどのような状況でも快適に使える概念が、ユニバーサルデザインです。そして、色覚の個人差を問わずに、できるだけ多くの人にとって見やすいように配慮することを「カラーユニバーサルデザイン」といいます。

自分自身で、今見えてることが、他の人とは違う見え方なことがあります。色の伝え方をよりよく改善していくには、対象となるご本人に確認していくことも、大切なプロセスの1つです。
(参考 色のユニバーサルデザイン)